HTM概要
Overview of HTM
ホーキンスが『考える脳考えるコンピューター』執筆した後、構築したシステムは階層的一時記憶(以下HTM)と名付けられました。
今回考察するのは、第二世代アルゴリズムになります。主にNumenta社の公開している情報を参照します。
HTMは、新皮質の領域(リージョン/Region)の構造をもとにしています。旧脳は含まれず、脳全体を再現したものでないことに注意してください。
新皮質はどの領域でも均一にはたらきますので(マウントキャッスルの発見)、ひとつの領域は「記憶による予測」をおこなう最小単位として機能します。
HTMのリージョン(Region)は新皮質の柱状構造を模しており、ミニカラム(Mini-Column)の集合(Mini-Columns)からできています。ミニカラムは複数のセル(Cell)をもちます。
HTMのセルは、新皮質の錐体細胞の機能を再現します。「入力データ」をフィードフォワード(Feedfoward)「普遍の表現」をフィードバック(Feedback)として受け取ります。
入力データは視床を通じて第1層に戻り、領域全体に広がります。それをもとに新皮質は「自己連想記憶」を呼び出しました。HTMセルは、シナプスの結合状態から「文脈」(Context)をとらえ、「自己連想記憶」を呼び出します。
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